2009年7月10日 (金)

東京国際ブックフェア

7月9日(木)~7月12日(日)の4日間、東京ビッグサイトで開催されている第16回東京国際ブックフェアへ行ってきました。
http://www.bookfair.jp/

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東京国際ブックフェアでは毎年、日本洋書協会の主催で「洋書バーゲン」を開いています。私も、以前の会社(洋書輸入業者)にいた時は、何度も係として参加していましたが、今の職場になってからは行くのがはじめてで、久し振りに足を運んできました。

と言うのも、基調講演の姜尚中氏の講演会が聞きたかったため。テーマは「悩む力で”現代の古典”を発掘する」で、不況にあえぐ出版業界への打開への提案を聞く事が出来ました。

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今、古典がブームになっているのは、書店に勤めているものなら誰でも気が付く状況。近代の消費社会がいきつくところまできて、人間の本質や社会の本質の真実を捉え、長く生き残ってきている古典というものに、多くの人々が目を向ける様になってきているからだと思うと姜さんは説明されていました。本を愛してくれている人のお話は、本当にいつでも勇気づけられます。

実は私も記事にしようと思っていたのですが、洋書でもいわゆる古典の売上はこのところ好調で、欧米ではその手の古典は必ず廉価版が出版されているので、人々も手にとりやすい様です。一番人気はアダム・スミスの「国富論」。孫子の兵法"The Art Of War"は英語版も人気です。それからプラトンの著作は英語もドイツ語も好調です。マルサスの「人口論」はびっくりする位売れてますし、ヒュームの「人間本性論」、近代以降だとケインズの「雇用・利子および貨幣の一般理論」は常時平積みです。姜さんの専門の社会学者のウェーバーの著作はドイツ語では売れてます。(1冊1000円以下で買えます。)ドイツ語だと、あとはカント、ヘーゲル、マルクスは人気商品中の人気商品。(文学だとカフカが一番)

コアな部分では日本の読者って、まだまだかなりレベルが高いと思うのです。私自身、お客さんからどれだけ勉強させてもらってるかわかりません。要は、必要とされる内容の書籍をどれだけ仕入れられて、どうディスプレイさせ、アピールさせていけるかが、書店の課題なんだろうな~と思います。本当に毎日が勉強だし、それを怠った瞬間からつまらない店に転落してしまう。がんばっていきたいな・・とあらためて感じた今日の講演会でした。

さて、講演会の後は腹ごしらえをして、場内を見て回りました。ざっと見ただけで3時間以上かかってしまった。疲れた!(笑)

場内では各出版社が自社の本を20%引きで販売していて、ついうっかり筑摩のブースで文庫を2冊買ってしまった。でも考えてみたら社員販売で20%引きで買えるのだから、何もここで買う必要はなかったのでした。(汗)買ったのは「クルーグマン教授の経済入門」と
ドゥルーズの「ニーチェ」。ま、本と人とも出会いですね。book

洋書バーゲン会場は、毎年大盛況で、今日も人だかりが凄かった。でも、規模はだいぶ小さくなっちゃたな~と思いました。(洋販がいないからね) 私も洋書業界に多少は貢献しようと3冊ほど購入。

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携帯の写真の調子悪くピンボケですが・・。(^_^;)

左はしは大好きな「ライ麦畑でつかまえて」"A Catcher In The Rye"のペーパーバック。読めんと思うが持ってるだけでうれしい。¥500でした。真中も大好きな「ガマくんとカエルくん」のCD付きパック。¥800也。右はしは"15-Minute German"CDパック。常日頃、ドイツ語まったくわからないのに担当しているのが苦しかったので多少は勉強しようかな・・と。(笑)¥840でした。

帰り、駅前でビールbeerを飲んで帰宅。けっこう疲れましたが、本好きには楽しい一日でした。

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2009年7月 9日 (木)

7月4日に生まれて

Born On The Fourth Of July
1989年/アメリカ (監)オリバー・ストーン
(演)トム・クルーズ キーラ・セジウィック トム・ベレンジャー  ウィレム・デフォー 
☆☆☆★★

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1946年7月4日、アメリカの独立記念日に生を受けたロン・コービック(トム・クルーズ)は、高校卒業後、強い愛国心と将来への希望を胸に海兵隊へ入隊し、ベトナムへと旅立つ。だが戦場は、彼の想像を遥かに超えた、凄惨たるものだった。民間人の村を誤射してしまったロンは、混乱のあまり部下を撃ち殺してしまい、敵の凶弾により、自身も下半身不随となってしまう。その後、故郷に帰ったロンを待っていたのは、高まりつつある反戦運動だった。誇りを持って帰国したつもりが、逆に憐れみと蔑みの目で見られる毎日に。ロンは徐々に自分を見失い、酒に溺れていく。ついに信頼していた家族からも疎外された彼は、メキシコへの孤独な一人旅に出るのだった・・・。

実在のベトナム帰還兵ロン・コービックの原作をもとした作品。脚本には本人も参加しています。この作品をもっと単純化してアクション映画にすると「ランボー」の第1作目になる。

ベトナム戦争も遠くなり、当時を肌で体感していない日本人にとって(私も幼かったのでほとんど記憶がない)この作品はアメリカ人にとってベトナム戦争とはどういう戦争だったのかを、表面的にでも伝えてくれる作品です。私も公開時、かなりのショックを受けました。

脊髄をやられ下半身不随(性的にも不能になる)になった彼を最初に待っていたのは、予算削減のため不衛生な環境の中、満足な介護も受けられない退役軍人病院でのひどい扱いだった。それでもリハビリを終了し、無事に故郷に帰った彼を待っていたのは、若者を中心に国をあげてまきおこっていた反戦運動の嵐。地獄の様な戦場の体験を理解してくれるのは同じ帰還兵だけ。友人の一人は精神を病んでしまっている。

酒に溺れる毎日になってロンは、ある日泥酔したあげく厳格なキリスト教徒である母親に汚い言葉を投げつけてしまう。

「俺のペニスと同じで、神は死んでしまってどこにもいやしないんだ!」

母親から絶縁され、父親の勧めでメキシコへ行った彼は、同じ境遇の帰還兵達と自堕落な生活を送っていたが、心の苦しみから逃れるためには現実と向き合わない限り救われないと悟った彼は帰国する。誤射で殺してしまった部下の家族のもとを訪れ真実を家族に話したロンは、帰還兵仲間とともに反戦運動へ参加するのだった・・。

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部下の墓を訪れるロン。

それまでアイドル路線できていたトム・クルーズの演技が素晴らしく、特に下半身不随になってからの演技は見るのが辛いくらいでした。反戦運動家になってから、突然4年の歳月がたち、著作も成功して有名人になった彼の姿がラストシーンなのですが、このあたりが説明不足で「え?」って感じなのが残念でした。著作を読むのが一番なのでしょうが、翻訳本は絶版です。

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ベトナム戦争って何だったんだろう。真の愛国者(パトリオット)ってどういうもの?まだまだあまりにも知らない事が多い自分がはがゆいけれど、常にそういう疑問だけでも忘れない様にしたいです。

実際のロン・コービック(70年代当時)今もご健在の様です。

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2009年7月 6日 (月)

刑事

Un Maledetto Imbroglio
1959年/イタリア (監)ピエトロ・ジェルミ
(演)ピエトロ・ジェルミ クラウディア・カルディナーレ  ニーノ・カステルヌオーヴォ フランコ・ファブリッツィ
☆☆☆☆

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ピエトロ・ジェルミが監督・主演を務めたサスペンス。ローマ近郊で強盗事件と殺人事件があいついで起こる。事件を追う警部は徐々に真相に迫っていくが、捜査の過程でさまざまな人間模様が浮かび上がっていく。

イタリアにはフェリーニ、ヴィスコンティの2大巨匠を筆頭に、ヴィットリオ・デ・シーカ、ロベルト・ロッセリーニ、鬼才のパゾリーニや、新しいところではタヴィアーニ兄弟等、映画界に大きな影響を与えた天才監督が多い。

特にフェリーニとヴィスコンティは、私見ではルネッサンスを生んだイタリアという国ならではの天才で、作品の素晴らしさは言葉では語り尽くせない位なのですが、それでも私はイタリア映画で一番好きな作品は?と聞かれたらこの作品をあげる事にしている。それ位好きな作品なのです。

ジェルミの作品は、代表作の「鉄道員」を見てもわかる様に、決して芸術作品よりの作家ではない。イタリアン・ネオリアリズムの代表作家でもあるデ・シーカの作品に一番近いと思うけど、ドラマの主軸は市井の人間の等身大の感情表現にある。この辺が、私にとっては心情的にとってもしっくりくるんですよね~。私が、人生というものに対して抱いている感性に最も近い・・と言いなおしても良いかもしれません。

で、この「刑事」という作品ですが、ジェルミ監督演じる警視の姿が等身大でとっても良いんですよね。なおかつ、しぶい!かっこ良い!ちょっとハードボイルドっぽい感じもあってたまらんのです。(笑) 仕事が忙しくて恋人とも会えず、うらぶれた自分の部屋による遅く帰る姿なんかも、良いんですよ~。もう何度も見ているのですが、見る度に魅力を発見できる作品でもあって、今回はこの作品が必要以上に重たくなっていないのは、脇を固めているキャストにけっこう笑いを持たせてある事にあると気が付きました。脚本もジェルミ(共同)です。

最初はどうしても、ジェルミ警視の魅力と、カルディナーレの薄倖な美しさに目を奪われてしまうんですよね。これからも、きっと何回も何回もこの作品を見るだろうと思います。

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最後に。私がこれほどまでにこの作品が好きなのは、魅力的なテーマ曲「死ぬほど愛して」にあるのも確かです。この曲が流れてくるだけで、酔わされてしまいます。有名な曲なのでご存知の方も多いかと思います。Youtubeでオープニングのシーンを発見したので、さわりだけでも是非。

http://www.youtube.com/watch?v=ePdmpNI-ftk&feature=related

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2009年7月 5日 (日)

MW(ムウ)

手塚治虫著 小学館 (My First Wide Comic) ISBN 4091622011 ¥590(本体価格)
☆☆☆★★★

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またまた通院中のコンビにで購入。コンビニ向けの廉価な雑誌タイプのコミックで、1巻完結だし未読の作品だったので即購入。

梨園で生まれたまじめなエリート銀行員、結城美智雄の裏の顔は次々と人を殺める冷酷な殺人鬼。殺人の事実を知った結城の幼馴染みであり神父の賀来巌は、結城の犯行を阻止し、救済しようと苦悩する。そんな中、結城はMW(生物化学兵器)を手にして遂には世界を滅ぼそうと企むのだった……。果たして賀来は結城を止めることが出来るのか? そして二人の過去に秘められた悲しき運命とは!?

「きりひと賛歌」とか「奇子」とか、手塚作品には、物凄く重たくて後味の悪い作品がありますが、この作品もその一つ。オームのサリン事件が起きた後ではそれほど奇想天外な話とは思えないところが恐ろしいです。人間性を失った一人の天才的な狂人がいれば、もしかしたらこんな事件が起きないとも限らない。

それに手塚治虫の、ストーリー構築と、お話の展開のさせ方は、やっぱり一流です。見事だな~。マンガが出来る、マンガだからこそ出来る限界までの力量で、人間社会への痛烈な問題提起を行っている作品だし、中途半端な作家には決してつくれない作品でもあります。ま、MWを開発したのは米国だとは一言も言ってないんですけどね。これを機に、未読だったり、中途半端になってる(火の鳥とか)手塚作品を読んでいこうかな・・とも思ってます。

さて、この作品映画化されて公開中ですが、結城役の玉木宏はさておき、賀来役の山田孝之はどうなんだろうか?ハンサムでも良いのでもう少しごつい役者さんの方が良いのではないかな~?ま、映画を見てみないと何とも言えませんけど。

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2009年7月 3日 (金)

6月に見た映画

梅雨に入り、雨の多い毎日。rain  何とな~く体も重く感じる今日この頃。6月はほとんどDVDレンタルしていないのでテレビ放映が中心です。でも最近、けっこう劇場に足を運んでいます。ポップコーンを食べながら映画を見るのが最近のマイブーム。(笑) やっぱり映画は劇場で見るのが一番ですね~。

「ターミネーター3」
Terminator 3 Rise Of The Machines
2003年/アメリカ (監)ジョナサン・モストウ
(演)アーノルド・シュワルツネッガー ニック・スタール  クレア・デインズ クリスタナ・ローケン
☆☆☆★★

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「T4」見に行く前にテレビ放映をやっていたので、予習がてら(そんなのいらないが)見ました。この作品の失敗はジョン・コナーを演じるニック・スタールのキャスティング・ミスとシュワが歳をとりすぎている事に加え、「そりゃないだろう~」なラストが決定的です。女性タイプターミネーターのT-Xは気に入ってます。

「ゾディアック」
Zodiac
2007年/アメリカ (監)デビッド・フィンチャー
(演)ジェイク・ギレンホール ロバート・ダウニー・Jr. マーク・ラファロ ブライアン・コックス クロエ・セヴィニー
☆☆☆★★

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アメリカを震撼させた実在の未解決連続殺人事件の謎に挑んだクライム・サスペンス。1969年、ドライブ中の若いカップルが銃撃され女性は絶命。その後サンフランシスコ・クロニクル紙に自らを「ゾディアック」と名乗る人物から犯行の声明文が送られてくる。同じ手口で殺人を繰り返すゾディアックを追って、記者のR・ダウニーと漫画家のJ・ギレンホール、そしてサンフランシスコ市警のM・ラファロは謎の解明に没頭していく。この事件は「ダーティー・ハリー」1作目の犯人スコルピオのモデルとなった事件との事。映画の原作本の著者はJ・ギレンホール演じる漫画家のグレイスミスです。殺人のシーンがとってもリアルで、気分的にきつい作品でした。興味深い内容ではあったのですが、この映画3時間位あって長い!集中力がなくなってくるのでもうちょっと短く編集してもらいたかった。

「宇宙水爆戦」
This Island Earth
1954年/アメリカ (監)ジョゼフ・M・ニューマン
(演)フェイス・ドマーグ レックス・リーズン ジェフ・モロー
☆☆☆

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もうどうしようもないよ・・っていう位C級なSF映画。出演してる俳優もまったく知らない人ばっか。☆☆☆でも点数良すぎるのですが、このどうしようもなさがまた一つの魅力だったりするので、映画っていうのは興味がつきませんね。(笑) しかも実はこの映画、SF映画史の中ではわりに有名な作品です。それもほんのちょこっと登場するメタルーナ・ミュータントのおかげ。このミュータントのデザインのインパクトが強くて見た人の心に残る作品になっているのです。で、NHK・BSでも放映されたりするのだから忘れ去られる作品の多い中ラッキーな事ですね。

メタルーナ・ミュータントだぞ~。

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「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」
2008年/日本 (監)堤幸彦
(演)唐沢寿明 豊川悦司 常盤貴子 香川照之 石塚英彦 宇梶剛 宮迫博之 佐々木蔵之介 石橋蓮司 中村嘉津雄 黒木瞳
☆☆☆★★

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原作のマンガの世界をよく映像化している作品だと思った。ただ、もともとの原作が納得のいかない作品なので、映画も納得いくワケはないんですよね。豪華な役者陣をそろえて楽しめる作品になってはいますが、マンガを読んでから映画は見た方が絶対に良いと思います。さて第2章はどんなもんでしょうか・・。最終章は8月に公開の様です。

「ゾンビーノ」
Fido
2006年/カナダ (監)アンドリュー・カリー
(演)キャリー=アン・モス ビリー・コノリー ディラン・ベイカー クサン・レイ
☆☆☆★

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http://zombino.jp/

宇宙から降り注いだ放射能により、死んだ人間はゾンビとして甦った。彼らの食糧は生きた人間だ。ゾンビ対人間の間で過酷なゾンビ戦争がはじまる。勝利した人間たちは、ゾムコン社が開発した調教首輪でゾンビを従順なペットとする事に成功。少年ティミーの家でも、ママの希望でゾンビを飼うことに。ティミーは、いじめっ子から助けてもらったのをきっかけに、ゾンビに「ファイド」と名付けて友達になる。だが、ファイドが隣人のお婆さんを食べてしまったことから、やがてとんでもない事件が巻き起こっていく─。

一応ストーリー書きましたが、非常にくだらない映画です。ブラック・コメディなのですが、意外とほのぼのしています。やっぱりカナダの映画だからでしょうか?(笑)主人公の少年のお母さんはキャリー=アン・モス。なぜか、ゾンビのファイドとちょっと良い感じshineになるところとかおかしいです。

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「失われたものの伝説」
The Legend Of The Lost
1957年/アメリカ・イタリア (監)ヘンリー・ハサウェイ
(演)ジョン・ウェイン ソフィア・ローレン ロッサノ・ブラッツィ
☆☆☆★

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サハラで消息を絶った父親の手紙から砂漠に財宝とともに眠る古代都市がある事を確信したロッサノ・ブラッツィは、彼を慕う売春婦のソフィア・ローレン、砂漠の案内人ジョン・ウェインとともに隠された都市の発掘を目指して出発するが・・。

私は昔R・ブラッツイの大ファンだったので、物凄~く楽しんで萌えながら見た記憶があったのですが、今回久しぶりに再見してみたら大した映画じゃなかった・・。第一、R・ブラッツィだけが貧乏くじの役なんですよ~。でもこの3人の演技を見てるだけでもけっこう楽しめますよ。ソフィア・ローレンきれいです。

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2009年7月 2日 (木)

ゾラの時代 3 嘆きのテレーズ

Therese Raquin
1952年/フランス (監)マルセル・カルネ
(演)シモーヌ・シニョレ ラフ・ヴァローネ ジャック・デュビー  シルヴィー ローラン・ルサッフル
☆☆☆★★★

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ゾラ原作の「テレーズ・ラカン」の映画化作品。リヨンの裏町に暮らす主婦・テレーズ。毎日の生活に嫌気が差していた彼女の前に運転手・ローランが現れ、2人は愛し合う。次第に彼女は夫の存在が疎ましくなり…。

監督は「天井桟敷の人々」のマルセル・カルネ。実は私、カルネの作品を見るのはこれがはじめてです。以前ディズニー作品でご紹介した事がある、宝島社の名作2枚組DVD「宝島シネマパラダイス」で購入していた作品です。
http://tkj.jp/cinemaparadise/

原作はゾラの初期作品「テレーズ・ラカン」。映画は舞台を現代におきかえていますが、人間の心理は昔も今も変わる事はない。そのあたりは「居酒屋」と「ナナ」を読んでみて痛感した事でもありました。ストーリーはなかなかサスペンスフルで素晴らしい心理劇なのです。で、岩波文庫から出てる原作も読もうと思ったら版切れ中!岩波文庫は、会社の事情もあるのでしょうが、やたら品切れタイトルが多いんですよね~。しかもいわゆる名作が多いもんだからさ~、困るんですよ!「ファーブル昆虫記」も、昔きちんと読めなくて、仕方なく集英社の子供向けの読んだし。(これはこれで読みやすく素晴らしかったんですが)

岩波への文句はさておき(笑)、この映画はフランス映画のフランス映画らしい特徴と素晴らしさをすべて含んだ様な作品でした。主人公のテレーズを演じる若いシモーヌ・シニョレの憂いを含んだ表情と、静かな中に情熱を秘めた演技が素晴らしかったです。ストーリーに底辺に流れる不安の感情を、見事に表現した映像の文学の様な作品でした。それに1957年ルイ・マル監督の名作「死刑台のエレベーター」にも通じていく、フランス映画ならではの冷たいまでに写実的なミステリー表現に酔わされる作品でもありました。

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ゾラの原作から、ストーリーは変更になっている様なのですが、列車内でテレーズの夫を殺害してしまう(原作ではボート)シーンからは、かなりの変更が施されている様です。2人を脅迫する水兵の存在も新しく加わったシチュエーションらしい。あ~、やっぱり原作と比べたかった!

思えばジェームズ・M・ケインの小説「郵便配達は二度ベルを鳴らす」と同じテーマの心理ミステリーがすでに19世紀にゾラによって描かれていた事を思うと、本当にいつの世も人間の心理と営みとは変わらないものなのだな・・と思わされずにはいられません。

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2009年7月 1日 (水)

追悼 マイケル・ジャクソン

マイケル・ジャクソンが亡くなった。
私は特に彼のファンだった事はないのですが、好きとか嫌いとか問題にならないくらい80年代の彼の人気は凄まじかったし、エンターテイナーとしての才能は子供時代から天才的だった。

最後、彼の奇行ばかりがとりあげられていたけれど、いざ亡くなってしまうと、誰もが彼の話をする。誰もが彼を知っているからだ。

彼の追悼記事をつくる気はなかったのですが、「タイム」誌からマイケル・ジャクソンの追悼臨時増刊が発行され、日本でも昨日発売になりました。売れ行きがかなり好調なため、今週末には増刷分が入荷します。彼の足跡をたどった内容で、記念に保存しておくにはうってつけだと思います。値段は税込み¥840。是非、ご紹介しておきたくて記事にしてみました。

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彼の死のニュースを聞いた時、まっさきに思ったのは「彼は今まで、どれくらい孤独だったんだろう」という事でした。彼の孤独をおもって悲しくなりました。でも、本当に大スターだったな~・・。心から冥福をお祈りしたいです。

以下、私の思い出3曲のYouTube

大好きで当時、何度も何度も見た「スリラー」。監督はジョン・ランディスなんですよ~。
http://www.youtube.com/watch?v=9Xs9OQHpwDE&feature=related

同じく大好きな「ビート・イット」。
http://www.youtube.com/watch?v=XVJBleN7L7o&feature=related

ネズミパニック映画「ウイラード」の続編「ベン」の主題歌。ベンってネズミの名前ですが、きれいな曲。
http://www.youtube.com/watch?v=aSqo17o2a1w

今度じっくり「ジャクソン5」を聞いてみたいな・・。

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2009年6月29日 (月)

劔岳 点の記

2009年/日本 (監)木村大作
(演)浅野忠信 香川照之 松田龍平 役所広司 仲村トオル  宮崎あおい 夏八木勲 
☆☆☆★★★

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http://www.tsurugidake.jp/

明治時代末期、参謀本部陸地測量部の測量官・柴崎芳太郎(浅野)に、未踏峰とされてきた剱岳への登頂と測量の命令が下った。それは日本地図最後の空白地帯を埋めるという重要かつ困難を極める任務であった。山麓の山案内人とともに測量に挑んだ男たちは、山岳信仰から剱岳を畏怖する地元住民の反発、ガレだらけの切り立った尾根と悪天候・雪崩などの厳しい自然環境、前年に発足した日本山岳会との登頂争い、未発達な測量技術と登山装備など、様々な困難と戦いながら測量を行うが…。

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黒澤明監督作品の撮影助手を皮切りに50年近く撮影カメラマンを務めてきた、木村大作監督の初の監督作品。撮影期間2年。ヘリコプターによる空撮を一切使わず、スタッフ、キャスト、撮影機材ともに自力で山頂まであがり、人間の目線で見た劔岳を描いた意欲作。CG処理は私が気付いた限りでは、雪崩に遭遇するシーンと天候に関するシーンの幾つかのみでした。

とにかくこの作品は、劔岳の人を決して寄せ付けない厳しさと美しさをとらえた撮影の素晴らしさにつきると思いました。そして、測量のために命をかけて自然に挑んだ男たちと、それをささえた地元の案内人との友情の物語は純粋に感動的でした。

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映画のスタンスは、真正面からの正攻法で何のてらいもない。テーマは「人間と山」これのみ。映像を見ていただければわかると思うのですが、それ以外のどんなテーマもこの作品には割り込めないのです。

長く映画を見てきて素人ながら思うのは、実はこの正統的な作品づくりが一番難しいと言う事です。ごまかしがきかないので、作り手が一流の技術をもって堂々と作らないと陳腐なドラマにいともたやすく転落してしまう。実際、今回は木村監督が、監督、脚本(共同)、撮影と一人で何役もこなしているのですが、私は彼は撮影に徹するべきだったな・・と感じました。と言うのも、ドラマ部分はもっと淡々と描いて欲しかったからです。日本山岳会チームとのからみも、もう少しまとまりが欲しかった。

日本山岳会の創設者、小島鳥水(仲村トオル)達は、ヨーロッパから取り寄せた最新式の道具や装備で地元の案内人もバカにした目でみるわで、最初はかなりむかつきます。(笑)

ラストに驚きがあるのですが・・・。語りたいけどやめとこう。この驚きの中にも、私はまた別の人間のドラマを感じました。新田次郎の原作も早速買って読んでみようと思ってます。

この作品に興味のある方は、絶対に劇場で見ないとダメですよ。山の雄大さをスクリーンで体感しないと作品の魅力が激減してしまうだろうな~と思いました。

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2009年6月27日 (土)

治験1年目を終えて 追記

昨年の6月からスタートした「多発性のう胞腎」(ADPKD)のための新薬、トルバプタンの治験からちょうど1年が経ちました。

先月1年目の経過を検査するためのMRIをとってきました。結果、および、今後の注意点など聞けるかな・・と思って、今日病院へ行ってきましたが、とりたてて何も説明がありませんでした。

っていうか、私が昔からもっている子宮筋腫を発見されてしまい、余計な方向に話がずれてしまいました。確かにこのところ筋腫が大きくなってきているのを感じているのですが、とりあえず治験が終了したら婦人科へ行くつもりでした。その事を告げると先生も「本人の判断におまかせします」との事だったので筋腫による体調の悪化がない限りはその方向で行こうと思ってます。

あ~あ、のう胞がサイズが変わったかとか、変わってないとか、情報が欲しかったな~。
今日は土曜にしては珍しく外来が混雑してたので、また次回にでもさぐりをいれてみよう。(笑)

ご参考までに、今までの治験関係の記事は下記の通りです。

2008年3月19日 疲れた一日 新薬の治験に臨む! 
http://green.ap.teacup.com/0471/232.html

2008年6月8日 治験準備入院に臨む
http://green.ap.teacup.com/0471/273.html

2008年7月18日 喉の渇きとの戦い
http://green.ap.teacup.com/0471/290.html

2008年11月25日 新薬の治験に臨む 冬物語
http://gomitsu.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-d086.html

ところで、今日、一人の初老の男性が、「一体何時に診察受けられるんだ」「時間もわからないまま待ってなきゃいけないっていうのか?」等、受付の女性に罵声を浴びせてて、本当に頭にきた!

「世の中はお前中心でまわってるワケじゃね~んだよ!待つのがイヤなら病院なんて来んな!」

私、最近とにかく、世の中でのお年寄りの横暴ぶりが目に着いて仕方ありません。もちろんきちんとした方もたくさんいらっしゃるんですけどね。バスなんか乗ろうもんなら、出口で後ろからぐいぐい押してくるのは絶対にお年寄りです。一体、何年生きてきて何を学んできたんだ!とどなりたくなりますよ。は~。

おまけ 

さて、私が今通っている帝京大学病院は、先月新しい建物がオープンしました。今までの建物はかなり古い上に、増築を重ねている様で、内部が迷路の様になっていました。本館と新館の階が違ってたりして、ワケわからなかったので、3回の治験準備入院中に院内探検したりした位です。(笑)

新しい建物は、きれいだし、快適です。何と言っても、外来のファサード部分がガラスばりで外の光が入ってくるし、石神井川沿いの木々の緑も見えて、すがすがしいのが最高です。病院建築ってずいぶんと進化したものですね~。

帝京大学病院ホームページ
http://www.teikyo-u.ac.jp/hospital/

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追記

考えてみたら、この治験ダミー班もいるし、効果が途中でわかってしまうとその後の薬の効き方にも影響を与えてしまうので、結果は教えてくれるワケないんでした。coldsweats01  ひたすらあと2年がんばるしかないですね~。

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2009年6月26日 (金)

絵本に囲まれて

お休みの日を使って、洋書絵本輸入業者さんの商品内覧会へ行ってきました。

こちらの業者さんでは、毎年、新作や話題作を中心として、業者向けに取扱商品の展示をしています。今回は、場所が本社ビルだったので、展示会と商品の説明をうかがったほか、倉庫も見せていただきました。

せっかくなので、少し商品を選んで行こうと思い、見始めたら時間を忘れる位夢中になってしまった。楽しい!あれもこれもお店に置きたくって迷いまくり。ただ、私の職場の絵本売り場はスペースがそれほど広くないので、じっくり考えながら見てたら、あっという間にタイムアップ。「ガッチリ買いましょう」みたいだ。(古い)

この日は夕方から友人と会う約束があったので、しかたなく中止。あ~あ、もっと早くおじゃますれば良かった・・・。

時間が許すかぎりで、人気のあるディズニーものを中心にピックアップしてきました。

それと定番人気商品をちょっとフィーチャーしてみようと思い、下の2点を平積み用にチョイスしてみました。時々タイトルを変更しながら、今月のお勧め風にディスプレイしてみようかなと思っています。売れると良いな~~~。売れてくれないと困る!

"The Rabbit's Wedding"  by Garth Williams
邦訳 しろいうさぎとくろいうさぎ

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"The Rainbow Fish"  by Marcus Pfister
邦訳 にじいろのさかな

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かわいいでしょ~? 売るぞ~!(笑)

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