クリスマスのフロスト
Frost At Christmas
R・D・ウィングフィールド著 創元推理文庫
ISBN 9784488291013 ¥940(本体価格)
☆☆☆★★★
洋書売り場でも大人気のフロスト警部シリーズ。日本人にも外国人にも人気があり、ずっと気になっていたのですが、第1作目の「クリスマスのフロスト」を読んでみました。
ロンドンから70マイル。ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小様々な難問が持ちあがる。日曜学校からの帰途、突然姿を消した八歳の少女、銀行の玄関を深夜金梃でこじ開けようとする謎の人物…。続発する難事件を前に、不屈の仕事中毒にして下品きわまる名物警部のフロストが繰り広げる一大奮闘。抜群の構成力と不敵な笑いのセンスが冴える、注目の第一弾。 (文庫解説より)
フロスト警部っていう人は、服装はヨレヨレで冴えないし、物忘れがひどく、会議をさぼってばかりいる。書類仕事が苦手で、机の上はめちゃくちゃ。しかも、口が悪い上に、下品なギャグが大好きで、良い大人なのに、同僚に七年殺しをしたりする(笑) まったくもって良いところがなさそうなおじさん警部なのですが、仕事への情熱は人一倍で、くらいついたら離さない。捜査は持ち前の感が命。人情家でもあるのだけれど、人間の内面の深くまでも読みとおせる、とにかく現場たたき上げの警部なのです。
エリート意識の強い上司や、部下に疎まれながら、次々とおこる事件を、ばたばたしながら解決していくのですが、幾つもの事件が並行していながら、上手くまとめあげてある構成力は素晴らしいです。すぐくだらないジョークが入るので、気を抜いてリラックスしながら読めるのも良い。フロスト警部の次の無駄口が楽しみになってくる不思議な作品です。(笑)
フロスト警部の下品ぶりが平気なら、楽しめる作品ですよ。また、おりをみて続巻も読んでみようと思ってます。
宝島社からDVDブック(書籍扱い)が2枚出ていたので、テレビドラマ版も見てみました。
「フロスト警部 孤独な復讐」
ISBN: 9784796666459
「フロスト警部 狙われた天使」
ISBN: 9784796666473
各税込¥1,000
このドラマシリーズは、イギリスでは視聴率65%を記録した大ヒット番組との事です。やっぱり、イギリスの警察ものは、アメリカの作品より日本人にはず~っと身近な感じがします。銃も持ってないしね。それに英国なまりの英語を聞いてるだけでも、私はテンションあがります。(笑)
フロスト警部を演じるのは、デヴィッド・ジェイソンという俳優さん。ドラマ版の方は、小説版のフロストから下品さを削除した感じの人物像になっていました。確かに、下ネタ発言が多いので、テレビではムリそうです。その分、事件解決までのドラマに集中できるし、なかなか良くできたテレビドラマでした。きちんとしたDVDシリーズもリリースされている様です。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 映画遺産200 外国映画篇(2009.12.13)
- 映画遺産200 日本映画篇(2009.12.09)
- 文鳥・夢十夜(2009.11.15)
- 黒澤明という時代 - そして現在の映画評論に思うこと(2009.09.28)
- フラナリー・オコナー全短篇集(2009.10.25)

コメント
これ評判高いですね。私もリストに入れています。まだ未読の山が高いので買いませんが、早く読みたいと切望しています。
投稿: ヌマンタ | 2009年2月13日 (金) 11時42分
ヌマンタ さん
今晩は。

この作品は、完全に男性向きの作品だと思います。
わりと年配の方が買っていく事が多いので、もうちょっとしてから読んでもじゅうぶんじゃないかしら。
若い人にはちょっと渋すぎる感じです。
まずは未読の山を崩していかないとね!(笑)
投稿: ごみつ | 2009年2月13日 (金) 18時46分
こんばんは!
フロスト、おもしろいですよねえ。
最新刊もイッキ読みでした(上下刊だってのに)。
残念ながら作者は亡くなってしまいましたが、まだ邦訳されていない作品もあるみたいなので、もうちょっとだけフロスト節が楽しめそうです。
それはさておき、「英国なまりの英語」ってのに受けてしまいました。「なまっているのはアメリカ人のほうだべさ!」とつっこまれますよ、イギリス人に。
投稿: Tae | 2009年2月13日 (金) 22時37分
Tae さん
今晩は!
フロストシリーズは、どんどん分厚くなって、ついに上下分冊になっちゃいましたね。
私も、おいおい続巻も読んでいこうと思ってます。
英国なまりの英語ではなくブリティッシュ・アクセントの英語と言い直します。
「そんなら、文句ねーべよ~?」(笑)
投稿: ごみつ | 2009年2月14日 (土) 02時28分