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劔岳 点の記

2009年/日本 (監)木村大作
(演)浅野忠信 香川照之 松田龍平 役所広司 仲村トオル  宮崎あおい 夏八木勲 
☆☆☆★★★

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http://www.tsurugidake.jp/

明治時代末期、参謀本部陸地測量部の測量官・柴崎芳太郎(浅野)に、未踏峰とされてきた剱岳への登頂と測量の命令が下った。それは日本地図最後の空白地帯を埋めるという重要かつ困難を極める任務であった。山麓の山案内人とともに測量に挑んだ男たちは、山岳信仰から剱岳を畏怖する地元住民の反発、ガレだらけの切り立った尾根と悪天候・雪崩などの厳しい自然環境、前年に発足した日本山岳会との登頂争い、未発達な測量技術と登山装備など、様々な困難と戦いながら測量を行うが…。

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黒澤明監督作品の撮影助手を皮切りに50年近く撮影カメラマンを務めてきた、木村大作監督の初の監督作品。撮影期間2年。ヘリコプターによる空撮を一切使わず、スタッフ、キャスト、撮影機材ともに自力で山頂まであがり、人間の目線で見た劔岳を描いた意欲作。CG処理は私が気付いた限りでは、雪崩に遭遇するシーンと天候に関するシーンの幾つかのみでした。

とにかくこの作品は、劔岳の人を決して寄せ付けない厳しさと美しさをとらえた撮影の素晴らしさにつきると思いました。そして、測量のために命をかけて自然に挑んだ男たちと、それをささえた地元の案内人との友情の物語は純粋に感動的でした。

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映画のスタンスは、真正面からの正攻法で何のてらいもない。テーマは「人間と山」これのみ。映像を見ていただければわかると思うのですが、それ以外のどんなテーマもこの作品には割り込めないのです。

長く映画を見てきて素人ながら思うのは、実はこの正統的な作品づくりが一番難しいと言う事です。ごまかしがきかないので、作り手が一流の技術をもって堂々と作らないと陳腐なドラマにいともたやすく転落してしまう。実際、今回は木村監督が、監督、脚本(共同)、撮影と一人で何役もこなしているのですが、私は彼は撮影に徹するべきだったな・・と感じました。と言うのも、ドラマ部分はもっと淡々と描いて欲しかったからです。日本山岳会チームとのからみも、もう少しまとまりが欲しかった。

日本山岳会の創設者、小島鳥水(仲村トオル)達は、ヨーロッパから取り寄せた最新式の道具や装備で地元の案内人もバカにした目でみるわで、最初はかなりむかつきます。(笑)

ラストに驚きがあるのですが・・・。語りたいけどやめとこう。この驚きの中にも、私はまた別の人間のドラマを感じました。新田次郎の原作も早速買って読んでみようと思ってます。

この作品に興味のある方は、絶対に劇場で見ないとダメですよ。山の雄大さをスクリーンで体感しないと作品の魅力が激減してしまうだろうな~と思いました。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

この映画は明後日の映画の日に見に行きます。

香川照之、浅野忠信という好きな俳優が出ているだけでも見たいところですが、なんと言っても主演の『剣岳』が見たい!!
一般道とは言え、登ったことがあるので、つっこみ満載で楽しいだろうなあと思っています。

投稿: kinkacho | 2009年6月29日 (月) 09時09分

剣岳は出来たら実物を観て欲しい山です。アルペンルートで近くまでいけるので、夏なら軽装でも立山程度なら大丈夫。見応えのある山です。なお、ハイキング気分で大丈夫な立山と違い、剣岳そのものは、縦走路でも鎖場一杯の難所です。雨が降ろうものなら、あっといまに危険が一杯。私はあの緊張感が好きで、何度も登っていますが。

投稿: ヌマンタ | 2009年6月29日 (月) 12時32分

撮影秘話的な番組をしていて
木村大作さんをTVで見ましたが、かなりワンマンですよねsweat01
私も浅野忠信と香川照之が出ててちょっと気になってました
(あいかわらずミーハーですヾ(´ε`*)ゝ )
撮影中雪の中で気を失った俳優さんもいるらしいです

最近自分内映画アンテナがかなり鈍っていて
新作をほとんど観てないのでここらでまたアンテナ貼りなおそうと
思いますpig


投稿: | 2009年6月29日 (月) 21時32分

Kinkacho さん

お早うございます。
ドラマの部分に多少不満が残る作品でしたが、映像そのものは素晴らしいシーンがたくさんありました。

Kinkachoさんの感想記事が楽しみです!
登山をされている人じゃないと気がつかない部分って、きっとたくさんあるんだろうな~。

投稿: ごみつ | 2009年6月30日 (火) 07時56分

ヌマンタ さん

お早うございます。

そうそう、「黒部の太陽」の頃からお聞きしたいなと思ってたのですが、立山黒部アルペンルートって素人でも、別に全然平気で歩けるんですかね。foot
いつか行ってみたいな~って思ってるんですが。fuji

やっぱり実物を目の前にする迫力と感動にはかないませんものね。

投稿: ごみつ | 2009年6月30日 (火) 08時02分

pig 様

お早うございます。
Ripple様に間違いないと思いますので、話をすすめさせていただきます。(笑)

私もその特番見ましたよ!ワンマンっぽい人だから、こういう作品も撮れるんじゃないかしらね。

それと土曜日の飲み会、行けなくって残念でした。久しぶりで会いたかった!当日通院日だったのですが、帰ってからダルくて眠りほうけてしまい、一日が終わってしまいました。(汗)夜、行こうと思ってたんですけどね・・。次の機会を楽しみにしてます!scissors

投稿: ごみつ | 2009年6月30日 (火) 22時47分

立山黒部アルペンルートはパンプスでも行けます。
kinkachoも観光で三度ほど室堂に行っています。黒部ダムと雷鳥を見にです。
後に山に登ろうとは夢にも思いませんでした。

投稿: kinkacho | 2009年7月 1日 (水) 08時04分

Kinkacho さん

今日は!
アルペンルートは、じゃあもう普通~に歩けるんですね!
情報ありがとうございます。

黒部ダムとあわせて、いつか是非訪れてみようと思います。雷鳥さんも見たい!chick

映画の中でも雷鳥が重要なキャストになってますよ~。

投稿: ごみつ | 2009年7月 1日 (水) 14時43分

ごみつさん、こんばんは♪

迷っていたのですが、ごみつさんの記事を拝読してから見ることにして、今日見て来ました。シネコンのポイントが溜まりに溜まっていたのでポイントを利用して。作り手の皆さん、ごめんなさい。

いやぁ~、面白かったです。仰る通り、山岳会との絡みはもっとスマートな描き方があったのではと思いますが、何と言っても山岳風景のスケールが迫力ありますね。雲海の向こうの霊峰を見た時にゃあ…スクリーンに向かって手を合わせてしまいました。木村大作氏は映画の宣伝でテレビに出まくりのようですが、いやはや腕白坊主がそのまま大人になったような感じ。しかし撮影の腕はピか一!

香川照之さんはこのところ映画にテレビに出ずっぱりですね。そして軽妙な役からシリアスな役まで、どの役も完璧にこなす演技派。日本屈指のバイプレーヤーですね。中国映画で鬼畜の日本兵役で主演を務めたことがあるようですが(未見)、邦画でも彼の主演作を見てみたいものです。今回も準主役と言えましたが。

立山黒部アルペンルートは10年前に2泊3日のツアーで行ったことがあるのですが、やはり山ですから天候次第で、3日間ずっと雨か霧で、映画のような山岳風景は拝めませんでしたよ~(T_T)。やはりスイスに行った時も、天候不良でろくに観光できませんでした。山は難しいですね。

コメント諸氏の中には登山をされる方も多いのですね。すごいなあ…根性なしの私はハイキングが関の山です。

投稿: はなこ | 2009年7月 9日 (木) 23時45分

はなこ さん

今晩は。
あ、行かれたんですね!確かにドラマ部分に多少難ありなのですが、撮影の美しさとテーマの素晴らしさがそれをおぎなってますよね。fuji

私もアルペンルートいつか行きたいのですが、一緒に行ってくれそうな人を探さないとな~。一人じゃイヤだしcrying、ツアーがあるならそれに参加するのも手かな・・。
私、ハイキングすら学生時代以来行ってないんですよね。ヘタレない様に気をつけないと。(笑)

黒澤監督の「用心棒」のはじめの方で、犬が人の手をくわえてくるシーンがあるでしょ。あれを撮影したのが木村監督らしいですよ。なかなか難しい撮影シーンだった様です。
今回の撮影でも「黒澤監督ならこういう時どうする・・」と思いながら撮っていたそうです。良いお話だわ~。lovely

投稿: ごみつ | 2009年7月10日 (金) 00時10分

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